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地磁気観測所要報 第11巻 第02号, p.55, 1964年3月


地磁気常時観測結果と地震(V)−短周期変化の時間変化の局所性−


吉松隆三郎


要旨

 第(II)報につづいて,柿岡では1958年,鹿屋では1958-1959年及び1962年,新に女満別と下里ではそれぞれ1958-1962 VII月まで,及び1958ー1959 年の期間についてΔZ /ΔHおよびΔZ /ΔD (女満別)の時間的変化をしらベた.
  柿岡と鹿屋では第(II)報と同様な結果である.ΔZ /ΔHの極小値は各地独立に起っており付近の主要地震の起っている月の1〜2ヶ月前に大部分が発現しており,地震規模Mとの直線的相関は今回と第(II)報とを合わせた1958-1962 VII月の期間について求めなおしておいた.女満別のΔZ /ΔDについても柿岡,鹿屋と同様な結果であるが,大部分の極小値が地震の月と一致していることが異っている.その原因については想像の域を出ない現状である.(ΔZ /ΔH(D))i=Ai3 - Bi・M,iは3観測所,とかくと, Bi/Aiは略々一定となる.これはM が5程度より小さい地震では今とりあつかっているような振巾比の月平均には殆んど変化が出ないだろうと推測されることを示している.下里では期間が短くかつΔZ /ΔHの変化がかなり大きいものがあり,今後の資料に待ちたい.
  (ΔZ /ΔH(D))と震央距離や深さとの関係はいまのところ明瞭な関係を示していない.将来観測点と資料を多くしてしらべてみることが必要である.



[全文 (PDF; 日本語; size:604KB)]


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