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地磁気観測所要報 第12巻 第01号, p.55, 1965年3月


SSC・SIの研究


佐野幸三


要旨

 高緯度地方における−Siの水平変化ベクトルの極性の出現様相を調べ,前回までに報告したSSCに対するそれと比較して見た結果を報告する.これら両者の特性は全くといって良いほど類似している。しかし次の様な相違点も見い出された.すなわち,反時計および時計廻りの極性分布領域の境界が−SiとSSCの間では地磁気経度にして30°〜45°ずれているらしいということである.この相違は本質的なことか断言はできないが,興味あることである.
  さらに今回は2つの+Siと4つの−Siの個々の等価電流系を求め,これらも種々報告されているSSCの等価電流系と比較して見た.+Siあるいは−Siの等価電流系の形態も本質的にはSSCの双極子状のそれと同じであることが知れた(−Siの場合は電流の向きは反対であることはいうまでもない).しかしながら各個々の場合に予想以上に大きな相違点,たとえば変化強度分布の不規則性,あるいは双極子状電流系の向きの不規則性などのあることも見い出され,等価電流系の形状は見かけ上場合々々において大きな相違を示している.



[全文 (PDF; 英語; size:926KB)]


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