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地磁気観測所要報 第14巻 第02号, p.93, 1972年3月


日本における地磁気変化ベクトルの異常について(第四報) ―日本北部の根室・礼文・稚内・豊原の変化ベクトル―


久保木忠夫


要旨

 地磁気短周期変化の変化ベクトルが非常に局地性があることは多くの研究者により明らかにされつつある。この報告は過去に観測された資料から根室・礼文・稚内および豊原の4つの観測所の変化ベクトルを求めたものである。ΔZ=AΔH+BΔDから求めたA,Bの値はー0.03〜0.35で日本中部の異常域のように大きな値ではない。変化ベクトルは北海道の内陸部に向っていて,一般的な傾向と一致しているが,詳しく見るとかなり複雑である。また豊原はDurationが2〜3分の所を限界にして短い周期のものと長い周期のものとはA,B ともに符号が変るという特異性を有している.



[全文 (PDF; 日本語; size:611KB)]


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