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地磁気観測所要報 第16巻 第02号, p.111, 1975年12月


地磁気日変化等価電流系の日々の変動とIMFセクター構造などとの関連について


白木正規


要旨

 先の論文で推定された,西太平洋域の地磁気日変化等価電流系の中心緯度(φf) と電流系の強さ(rD) の日々の変動が,太陽活動に関連したパラメータや電離層のパラメータと相関があるかどうか調べた.相関係数を計算し,有意性の検定を行った結果,φfは,惑星空間磁場(IMF)のセクター構造や,上部電離間(F2層)の臨界周波数(foF2) と相関がみられる.IMFセクター構造がAway構造の場合,φfは北(極)の方へ移動し, Toward構造の場合,φfは南(赤道)の方へ移動する.また,foF2 とφfは冬と夏で逆の相関がみられ,冬の季節には,foF2の増大の場合にφfは北へ移動し,減少の場合にφfは南へ移動する。夏の季節には,foF2 の増大の場合にφfは南へ移動し,減少の場合に北へ移動する.
  ダイナミックパワースペクトルによる比較でも,φfはIMFセクター構造やfoF2と似たようなスペクトル構造を示しており,これらのパラメータとの関連を支持している.



[全文 (PDF; 日本語; size:665KB)]


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