地磁気観測所では、代表的な地磁気現象である、ssc(磁気嵐の急始部分)、 si、bay、sfe、pc、pi について、 発生したそれぞれの現象に、顕著さ(明瞭度)を表す Quality としてクラス A, B, C を与えています。 以下に、地磁気観測所(柿岡)で用いている Quality の判定基準を示します。
地磁気現象のクラスの判定は、1957年の IAGAコペンハーゲン会議において、 地磁気現象をA(= very distinct)、B(= fair, ordinary, but unmistakable) 及びC(= doubtful)のクラスで示すことが勧告されたことを契機に始められました。 当所では、sscのクラスを1957年7月〜 1968年12月に発生した磁気嵐の調査に基づいて 判定しています。
ssc | A | B | C | 備 考 |
---|---|---|---|---|
15nT≦a | 6nT≦a<15nT | 3nT≦a<6nT |
a はsscの振幅。 sscのクラスは、この急始部分の振幅のほか、変化度、形状、 磁気嵐の活動度(擾乱較差を使用)などを考慮して判定しており、 このクラス分けより低いクラスになることがある。 |
si | A | B | C | 備 考 |
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2<α | 1≦α≦2 | α<1 |
α は当該 si の大きさ(nT)と、その時間を中心とした3時間内の他の不規則変化
(この間に発生した地磁気短周期変化は除く) の最大の大きさ(nT)の比をいう。 Bの下限は大きさが5nT、変化度が3nT/分程度とする。 |
bay | A | B | C | |
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比較的静穏時 | 35nT以上 | 15nT以上 | 10nT以上 | |
擾乱時 | 極めて顕著なもの | 40〜50nT以上 | 25nT以上 |
sfe | A | B | C | K指数 | |
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静穏時 | 20nT以上 | 7nT以上 | 2〜3nT以上 | 0〜2 | |
25nT以上 | 10nT以上 | 5nT以上 | 3以上 |
pc | A | B | C | 備 考 | |
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1.8nT以上 | 1.8〜0.7nT以上 | 0.7〜0.4nT以上 | |||
擾乱時 | 2.7nT以上 | 2.7〜1.0nT以上 | 1.0〜0.6nT以上 | 当該pcに他の現象が混在し波形を崩している場合。 |
pi | A | B | C | 備 考 | |
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3.9nT以上 | 3.9〜2.0nT以上 | 2.0〜0.7nT以上 | |||
擾乱時 | 5.9nT以上 | 5.9〜3.0nT以上 | 3.0〜1.0nT以上 | 当該 pi に他の現象が混在し波形を崩している場合。 |