ナビゲーションスキップ用画像

ナビゲーションをスキップ

 
 
ホーム > 刊行物 > 地磁気観測所要報 > 第17巻 第1号 (1977年)

第17巻 第1号 (1977年)



Shiraki, M.

Effect of the IMF Sector Structure on the Mid-Latitude Sq

Memoirs of Kakioka Magnetic Observatory, Vol. 17, No. 1, pp. 1-6, January, 1977


要旨

 われわれの三つの観測所,柿岡,女満別および鹿屋の資料から,中緯度の地磁気日変化に対する惑星空間磁場(IMF)のセクター構造の影響を調べた。三地点における1958年〜1973年の地磁気三成分(偏角,水平成分および鉛直成分)の統計解析から,地磁気日変化の等価電流系の中心緯度や強さに小さいがはっきりしたIMFセクター構造の影響のみられることが明らかにされた。




Kawamura, M., M.Kuwashima

On the Geomagnetic Pulsation Pc(PartU) -Middle-and Low-Latitude Pc3-

Memoirs of Kakioka Magnetic Observatory, Vol. 17, No. 1, pp. 7-18, January, 1977


要旨

 中低緯度の3観測点において誘導磁力計による地磁気脈動(周期1秒〜100秒)の連続観測が実施された。その資料について,スペクトル解析を行い,スペクトルの時間変化及び経度効果が吟味された。本文においてはPc3型脈動についての前期的な解析結果を報告する。




白木正規, 柳原一夫

柿岡の変換函数(第二報)−経年変化の再評価−

地磁気観測所要報, 第17巻, 第1号, pp. 19-26, 1977年1月


要旨

 著者の一人(柳原1972)によって見出された,柿岡の変換函数の経年変化について,Everett and Hyndman(1967)によって開発されたパワースベクトル解析を用いる方法によって評価しなおした。再評価の結果においても,1920年から1940年にかけて,変換函数に大きな変化がみられ,従来の方法で得られた結果を支持している。




永井正男

惑星空間磁場のセクター構造と地磁気嵐

地磁気観測所要報, 第17巻, 第1号, pp. 27-47, 1977年1月


要旨

 1970〜1972年の太陽黒点数下降期における惑星間空間磁場のセクター構造と地磁気嵐との関係を調べた結果,次のことが明らかになった。 (1)セクター境界の通過後の日数と地磁気活動度との関係を調べると,第1日目が最も大きく,日数がたつに従って急速に減少するのがみられる。またawayセクターの方がtowardセクターより活動度が大きくなっている。 (2)北半球と南半球では,北半球の夏で活動度が大きく,南北の非対称が著しい。Equinoxではやや北半球の方が活動的であった。冬では南北の差がほとんど認められない。 (3)回帰嵐の中には緩始(Sg)だけでなく,急始(ssc)もかなりあらわれている。しかも立上りも大きくDR1の発達が明瞭なA型が含まれている。また継続時間が1日以内でDRの発達がほとんど認められないものもある。しかしこれらの回帰嵐はいずれもセクターの境界附近に発生しているのが特徴的である。 (4)また回帰嵐の中には形態学的にみて,ほぼ同形のものが回帰する場合と全く違った形の嵐が回帰する場合とがある。そしてこれらを統一的に説明するためには,太陽風の速度粒子密度および惑星間空間磁場の南北成分等のバラメターとDstの変動との関連をさらに検討する必要がある。




このページのトップへ