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地磁気観測所要報 第08巻 第02号, p.3, 1958年3月


黒点周期中の磁気嵐の分布について


永井正男,北村正亟


要旨

 (Part 1)
  太陽黒点周期における磁気嵐の年発生頻度の分布について,磁気嵐の型を考慮しない時,著者達は大きな磁気嵐が太陽黒点週期と注目すべき関係があることを見出した.即ち太陽黒点の年平均値をnとし,nの前年との差の絶対値をlΔnlとすれば,柿岡地磁気観測所におけるK指数の-Hの合計が30或いは35より大きな磁気嵐の年発生頻度は
 
  an + b l Δn l + c
 
  によってあらわされる.ここにa,b,cはそれぞれ最小自乗法によって求められた常数である.
 
  (Part 2)
  太陽黒点周期と急始磁気嵐の統計的研究から,IGY観測期間中における1957年及び1958年の柿岡の急始磁気嵐の年発生頻度は,それぞれ80%の信頼度において30±4及び29±4の範囲で予報出来ることを示す.


本文には正誤表が付属します.


[全文 (PDF; 英語; size:1374KB)]


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