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オーバーハウザー磁力計 計測方法の改善
徳本哲男
要旨
標準磁気儀KASMMERの更新として,光ポンピング磁力計(OPM)に替わり1992年から1993年にかけてオーバーハウザー磁力計(OHM)が整備された.OHMに更新されてもOPMと同様に,補償磁場コイルを用いて全磁力測定用の磁力計だけから地磁気の3成分を連続計測するという方式は継承している.しかし磁力計の計測範囲の違いなどの制限から,計測,処理方法には幾分の変更がなされており,最終的な計測値の精度等は同じとはいえない.特にD成分(偏角)のばらつきが大きくなったことは問題である.また4台のOHMのどれかが故障した際に成分値の欠測を避けるよう相互にカバーすることが難しく,とりわけD成分は欠測となりやすい.ここでは,この2点について改善方法を提案する.