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女満別・鹿屋における人工擾乱の検出能力
徳本哲男,室松富二男,生駒良友
要旨
女満別観測施設,鹿屋観測施設には5 台の3 成分磁力計( フラックスゲート磁力計),3 台の全磁力計( プロトン磁力計およびオーバーハウザー磁力計) が設置されている.それら磁力計を用いての車両など人工擾乱源の検知能力のシミュレーションを行った.その結果,概ね人工擾乱源が敷地近辺にまで近づけば検知可能と思われるが,女満別観測施設では磁力計が全体的に敷地の南側に配置されており北側での人工擾乱の検知力はやや劣り,鹿屋観測施設では磁力計は敷地北側に幾分偏っていることから南側からの人工擾乱の検知が比較的手薄であることなど,磁力計の配置に対応して検知範囲に偏りが認められることが分かった.