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地磁気観測所テクニカルレポート 第12巻 第01,02号, p.21, 2015年3月


【調査ノート】伊豆大島火山活動監視のための地磁気全磁力観測 ─データの変動の要因に関する議論─


笹岡雅宏


要旨

 地磁気観測所では伊豆大島三原山の火山活動を監視するために,火口北側の2地点(MIK1,MIK2)において地磁気全磁力観測を実施している.柿岡及び鹿屋を参照点としてMIK1及びMIK2について全磁力差を求めて比較考察した.その結果,MIK1においては永年変化に近い傾向を示すが,MIK2においては異常な全磁力の増加傾向を示すことが分かった.MIK1及びMIK2の全磁力変化の長期的傾向については,現在の伊豆大島の静穏な火山活動,即ち山体の冷却に伴う帯磁の継続を反映していないと考えられる.またMIK1及びMIK2の全磁力差とDst指数との対応が確認されることから,太陽活動による地磁気擾乱等の見掛け変化により伊豆大島の全磁力変化については説明できる可能性がある.これら全磁力差に見られる半年周期の変動成分については,季節変化を含む太陽活動周期が反映される外部磁場擾乱の残差と考えられる.



[全文 (PDF; 日本語; size:1179KB)]


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