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短時間フーリエ変換による地磁気脈動現象 Pi(irregular pulsations)の解析
平原秀行
要旨
地磁気現象を高い時間分解能で周波数解析するため,短時間フーリエ変換(Short-time Fourier transform, STFT)を使って,女満別観測施設の地磁気観測10Hzサンプリングデータのパワースペクトル1分値を求めた.そのパワースペクトル1分値が現象解析に有効であるか,地磁気観測所が年報に報告している女満別観測施設で観測した地磁気脈動現象(Pi)の周期や振幅などの読み取り値と比較して確かめた.2012年,2013年に報告された女満別Pi2報告リストと,求められたパワースペクトル1分値を比較した結果,報告された振幅の読み取り値とその周期に対応するスペクトル値について良い対応を示し,短時間フーリエ変換が地磁気短周期現象の把握に有効であることが示された.