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地磁気観測所テクニカルレポート 第15巻 第01号, p.9, 2019年3月


女満別における自動読取り手法により検出した脈動現象Piの周期に関する統計的特徴


笹岡雅宏


要旨

 先行研究において開発された地磁気脈動現象Piの諸元(発現時刻,周期,及び振幅)の自動読取り手法を用いて,太陽活動が活発な2012年及び静穏な2009年の女満別データを用いて地磁気X,Y,及びZ成分から検出したPiの周期について調査した.調査のために,個々のPi現象毎に,各成分のPiの諸元から発現時刻,周期,及び振幅を選択してリスト化するアルゴリズムを作成した(3成分のうちPiの振幅が最も大きい成分の発現時刻,並びに3成分の周期及び振幅を含む).Piの手動読取りにおいてはX,Y及びZ成分のうち最大振幅の波の周期を読取るが,本調査では3成分それぞれの周期の相違を考慮して読み取った波(最大振幅,周期)を用いた.解析の結果,各成分間の周期差はガウス分布し,特にY及びZ成分の周期の読取り値には相関が大きいという統計的特徴が得られた.3成分それぞれの磁気的特徴が示された.解析調査に用いたPi諸元リストにおける発現時刻は,Piシリーズの開始時刻として利用され得るものである.



[全文 (PDF; 日本語; size:5280KB)]


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