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地磁気観測所要報 第10巻 第01号, p.7, 1961年3月


地磁気脈動Pcについて(I) 水平ベクトルの世界分布


河村まこと,来栖喜久男,大島汎海,柳原一夫


要旨

 世界的に分布している10観測所で, 1958年4月29日12時から30日12時(世界時)までの24時間に同時に観測された地磁気脈動pcについて.その擾乱ベクトルの汎世界的分布が幾分詳細に調査された.既に多くの研究者によって指摘されている様に,地磁気脈動pcもかなり広い範囲に亘って同時に出現するが,また明らかに地磁気脈動ptに比較して一層著るしい局地性を有することが認められる. 即ち,確かにどの観測所においても午前の時刻にそのベクトルの大きさは極大になるが,その周期,ベクトルの大きさ,主方向及び廻転の向きは,各観測所毎に或は同一観測所に於いても観測時刻毎に極めて複雑に変化する.従って,特にpcに関しては,水平ベクトルの変化ばかりでなく鉛直成分の変化或は地球の誘導の影響も同時に考慮しなければならないであろう.


本文には正誤表が付属します.


[全文 (PDF; 英語; size:1094KB)]


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