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地磁気観測所要報 第15巻 第02号, p.165, 1973年12月


地磁気日変化における局地場


柳原一夫


要旨

 地磁気日変化の等価電流系中心附近におけるふるまいを垂直成分を考慮に入れて検討した.静穂日変化のHーZ面ベクトル図を作り,その南北分布をみると全体の傾斜は中心緯度で垂直になり,南北両側では傾斜が逆になるので中心緯度が容易に求められる.また一時間毎の水平等価電流ベクトルとZ成分値の観測点間分布を一時間に相当する経度15° づつずらして画き時間経過を追って分布図を作ると中心緯度附近のふるまいが一層明らかになる.水平等価電流ベクトル分布の渦中心とZ成分値の負中心とは一致して中心を示す.これらのベクトル図や分布図を各季節平均日変化について求めたものを正常状態と考えると,個々の日では局部的にこの正常状態パターンから著しくずれたものを見出すことがある.これらは局地場あるいは時間的局所場と考えなければならないものである.その著しい例について検討する.



[全文 (PDF; 日本語; size:452KB)]


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