ナビゲーションをスキップ
柿岡の変換函数
白木正規,柳原一夫
要旨
地磁気短周期変化ΔH,ΔD およびΔZの間には,近似的に, ΔZ=AΔH+BΔD という関係が成立つことが知られている.このAおよびBは周波数の函数で変換関数と呼ばれる.この論文では,1969年〜1970年に15個の磁気嵐を選んで,Everett and Hyndman(1967)によって開発された, パワースベクトル解析を用いる方法によって,柿岡の変換函数を15〜120分の周期にわたって求めた.そして,得られた結果と,従来の方法で求められているA およびB との比較を行なった.さらに,変換関数の信頼性についても述べる.