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筑波研究学園都市における地上気温変化の量的推定
原田朗,酒井晴夫
要旨
筑波研究学園都市の建設によってもたらされた地上気温の変化について,地磁気観測所と高層気象台に於い行われてきた気温観測資料によって量的に推定した.高層気象台から近距離にある研究機関や大きな定員を擁する機関が業務を開始した1970年代の前半を境に,高層気象台の地上気温は,日最高気温は低下し,日最低気温は上昇した.月平均値では,日最低気温は冬期に約2℃上昇し,夏期に約0.6℃上昇している.目最高気温については,0.7〜1.1℃の低下である.