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Reykjavikと昭和基地におけるSSC,SIの振幅の共役性について
角村悟
要旨
地磁気共役点であるReykjavikと昭和基地において観測されたSSC,SIの振幅が比較された.赤道における値で規格化されたSSC,SIのメインインパルスの振幅の地方時依存性から,SSC,SIの振幅の共役性の議論に関しては,両地点の地方時の違いを無視しでもよいことが確かめられた.H成分の振幅はReykjavikの方が昭和基地よりも大きく,D成分についてはその逆であった.このくい違いは,両地点における誘導効果の差によるもののようである.両地点の振幅比の季節変化は,特にD成分に,夏にゆるやかな極大,冬にゆるやかな極小を現し,地上で観測されるSSC,SIの原因となる電流源が電離層状態の季節変化に従ってその振幅を変化していることを示す.