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北向き惑星間磁場に伴う極域沿磁力線電流
山田雄二,竹田雅彦,荒木徹
要旨
惑星間磁場が継続的に北向きとなっていた1980年5月10日から11日にかけての極軌道人工衛星MAGSATの磁場データから,新しい方法を使って定量的に極域沿磁力線電流分布を求めた.その結果リージョン1電流の高緯度側にそれと逆向きの一対の沿磁力線電流があり.その密度はリージョン1電流の2倍強の約2μA/m2,電流強度は約600-800kA であった.またこの電流によって生じる電離層電位差は約30kVと見積られた.この電位差を惑星間電場によると考えると磁気圏界面での電場侵入の東西スケールはおよそ地球半径程度と考えられる.