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地磁気観測所要報 第24巻 第01号, p.1, 1990年12月


フラックスゲート磁力計の性能−感度及びその較正精度−


小池捷春,中島新三郎,清水幸弘


要旨

 地磁気観測所で地磁気変化観測用測器として使用している,島津製作所製MB-160及びMB-162型フラックスゲート磁力計の性能及び,磁力計に内蔵されている感度測定器を較正するための方法と,その較正装置についての調査を行った結果,以下のことがわかった.
  1)地磁気観測所(柿岡)の大型3軸ヘルムホルツコイルを主とした較正装置を,フラックスゲート磁力計内蔵感度測定器の較正装置として用いた場合,約0.1%の精度範囲で較正できる.
  2)フラックスゲート磁力計で地磁気変化分を0.1nTの分解能で測定する場合,その測定範囲は土600nTまであり,その間の感度の直線性は良い.
  3)フラックスゲート磁力計に内蔵されている感度測定器の出力信号は,安定しているので柿岡での感度較正を行っておけば,観測中の感度較正は内蔵感度測定器でも可能である.



[全文 (PDF; 日本語; size:692KB)]


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