ナビゲーションスキップ用画像

ナビゲーションをスキップ

 
 
ホーム > 刊行物 > 地磁気観測所テクニカルレポート > 第9巻 第1,2号 > オーバーハウザー磁力計 計測方法の改善

地磁気観測所テクニカルレポート, 第9巻, 第1,2号, pp. 7-17, 2012年2月


オーバーハウザー磁力計 計測方法の改善


徳本哲男


要旨

 標準磁気儀KASMMERの更新として,光ポンピング磁力計(OPM)に替わり1992年から1993年にかけてオーバーハウザー磁力計(OHM)が整備された.OHMに更新されてもOPMと同様に,補償磁場コイルを用いて全磁力測定用の磁力計だけから地磁気の3成分を連続計測するという方式は継承している.しかし磁力計の計測範囲の違いなどの制限から,計測,処理方法には幾分の変更がなされており,最終的な計測値の精度等は同じとはいえない.特にD成分(偏角)のばらつきが大きくなったことは問題である.また4台のOHMのどれかが故障した際に成分値の欠測を避けるよう相互にカバーすることが難しく,とりわけD成分は欠測となりやすい.ここでは,この2点について改善方法を提案する.


2010年11月11日受付, 2011年8月26日改訂, 2011年10月14日受理




このページのトップへ