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地磁気観測所テクニカルレポート, 第10巻, 第2号, pp. 37-50, 2013年3月


女満別・鹿屋における人工擾乱の検出能力


徳本哲男,室松富二男,生駒良友


要旨

  女満別観測施設,鹿屋観測施設には5 台の3 成分磁力計( フラックスゲート磁力計),3 台の 全磁力計( プロトン磁力計およびオーバーハウザー磁力計) が設置されている.それら磁力計を 用いての車両など人工擾乱源の検知能力のシミュレーションを行った.その結果,概ね人工擾乱 源が敷地近辺にまで近づけば検知可能と思われるが,女満別観測施設では磁力計が全体的に敷地 の南側に配置されており北側での人工擾乱の検知力はやや劣り,鹿屋観測施設では磁力計は敷地 北側に幾分偏っていることから南側からの人工擾乱の検知が比較的手薄であることなど,磁力計 の配置に対応して検知範囲に偏りが認められることが分かった.


2012 年12 月11 日受領,2013 年2 月5 日改訂,2013 年3 月4 日受理




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